子供に食事のマナーを身に着けさせるためには
インターネットスラングの一つに「クチャラー」というものがあります。
これは「ものを食べるときにくちゃくちゃと音をさせる人」のことを指したもので、広義には食事のマナーが見苦しい人を全般的に示します。
食事のマナーというのはその人の育ちを最も顕著に示すものと言われており、どれだけ容姿のよい人も一緒に食事をしたときに下品な食べ方をしていることで一気に信頼を失ってしまう事があります。
なぜ食事のマナーが大切かというと、食事の基本的なマナーができていない人というのは「親がきちんと生活習慣のしつけをしていない」「まともな教育をしていない」「人に気遣いができない」ということを推測させるからです。
自分で食事をすることができるようになる2~3歳ころから、少しずつ子供に食事のときのマナーを教えていくようにしましょう。
とはいえ、あまりにも幼い頃から厳しく食事のマナーをしつけてしまっても子供は覚えることができませんし、食卓を楽しくないものにしてしまいます。
食事のマナーをきちんと身につけさせるためには、押し付けではなく自然にそれができるように、時間をかけて見守っていく姿勢が大切です。
食事をするときは食事に集中する
食事のマナーを身につける時に最も大切になるのが「食事に集中する」ということです。
大人になっても「ながら食べ」の習慣が抜けないという人も多いですが、食生活を健全なものにしていくために、食事をするときには食事だけをするということが大切になります。
食べるときにはきちんと食卓を作って席に座り、挨拶をしてから食事をするようにします。
「いただきます」「ごちそうさま」をきちんと行うようにすることは、挨拶の習慣を身に着けるとともに「これから食事をする」「これで食事を終わる」というメリハリをつけることにもつながります。
食事の時にはテレビを消して周りのおもちゃを片付け、家族が揃って同じテーブルで食べるようにしましょう。
1歳未満のうちは、どうしても食事をする時に食べこぼしや食器のひっくり返しが起こります。
そうしたときにはいきなり叱るのではなく、まず食事に集中できるように練習していきましょう。
食べこぼしやひっくり返しはOKでも、食器を使って遊んだり、食べ物を粗末に扱ったりするときにはきちんと叱るようにするなど、基準を設けることも必要です。
2歳頃からはおはしトレーニングが始まりますので、食器の置き方や扱い方を教えていきます。
食の大切さを教えるためには、料理に子供を参加せさせるというのもよい方法です。
食器を並べたり、サラダなど簡単な料理の仕上げを任せたりと自分も食事に関わっているのだという意識を持たせることで、自然に食事を大切にする気持ちを培うことができます。