早期教育は本当に必要か?
最近、わが子に習い事をさせるべきについて、旦那と話し合っています。
昔は習字やそろばんなどが主でしたが、最近では子供向けのプログラミング講座などもあるんですよね。
この早期教育ですが、子供の教育費は年々増加傾向にあるに関わらず、ここ最近業界が大きく盛り上がっているんです。
早期教育は、スポーツや教養、受験対策など数多くの分野で教室が開かれており、子供のおむつもとれる前から通わせているという家庭もあるくらいですね。
子供ができたときには「うちはのんびり育てたいから」と思っていた家庭も、近所の人や古くからの友人の家庭で次々習い事をさせているという話を聞いているうちに焦るようになり「一つくらいは習わせた方がよいかも」と無理やり子供を教室にいれるケースもあります。
早期教育信仰の背後にあるのは「子供のうちに習得しておけば、大人になったときの苦労が減るから」という親心なのですが、実際のところ幼い子供のうちに難しい習い事させたからといって、将来それが確実に役立つというわけではありません。
数多く存在している子供向けの習い語の中からどれを習わせるかを子供自身が選ぶことはできませんので、親のエゴや主観が入ってきます。
ほとんどの子供はわけがわからないまま親の言いつけどおりに習い事を始め、そこで教えられることを言われるままに続けていくことになるんですよね。
フィギュアスケートや体操など選手のピークが10代中盤くらいに訪れる特殊なスポーツはともかくとし、ほとんどの習い事は始める時期が早かったからといって、後から始める人よりも有利になるということは滅多にありません。
スケートや体操など特殊な競技においても、実際にオリンピックに出て商売になるほど有名なプロになれるのはごく一握りだけです。
子供の将来を考えて早期から習い事をさせようと思っているなら、むしろ習い事でプライベートの時間を大幅に削らせるよリも、のんびりと自分がやりたいことをやれる環境を作ってあげる方がずっと発育によいと思います。
習い事のために生活習慣が崩れるリスクも
早期から習い事をさせることによるメリットももちろんありますが、それ以上に心配なのが習い事のために生活習慣が大きく崩れてしまうことです。
中学受験を控えた小学生が、駅前の学習塾に夜遅くまで集まって親の迎えを待っているという景色ももう珍しくなくなっていますが、8~9時に塾が終わり、それから家に帰って食事やお風呂をしているとあっという間に10時を過ぎてしまいます。
小学生という貴重な時期に、放課後に遊びを経験することなく塾で夜更かしをするというのはどうでしょうか?
習い事をさせるときには、親の欲目を出してあれこれとスケジュールを詰め込むのではなく、子供の健康をまず第一に考え余裕のある時間を持てるように考えたいですね。
子供時代に早期教育をしなくても、精神面をきちんと発育できていれば、後から十分に追いつくことができます。